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内緒だよ、と背伸びしてくちづけた頬は日に焼けて熱かった。
内緒だから、と受けたキスは、拙くて荒々しくて、馬鹿みたい優しいからに泣きそうになった。
内緒だよ、内緒だよ。
人に言うくらいなら、僕の事忘れてね。
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「そんなに僕が嫌い?でも、僕は君が好きだよ。
どんなに咬まれても、どんなに嫌われてもね」
にゃぁごと鳴いて逃走したアーサーを追って、スザクは中庭へ出た。
残されたのは、スザクと喧嘩中だったルルーシュ一人。
彼女のそれは夢物語だと知っていた。
「ねえ私、貴方となら綺麗な恋が出来ると思うの」
「僕もそう思うよ。…でも」
「でも?」
「綺麗なままの恋情は、本当に恋なのかな?」
それでも、本当は僕も流れ星が欲しかった。
冷たい人よね、と言った彼女の言葉にわずかに苦笑する。
ルルーシュ君、と呼ばれた時の酷く悲しそうな顔を知るのは、あの時正面にいたスザクだけだった。
この場を去る強張った背中を、スザクはそっと目で追った。
油絵の具の匂いを、クロヴィスの母は厭っていたけれど、そんなことに構わず絵筆を握り続けた。
会いたい、と呟いたのは描いた絵を、夢を、優しいと微笑んでくれた弟に向けて。
ありがとうと、僕はまだ伝えていない。
夜の雑踏を抜けるように歩いた。
目に痛い程のネオンが、今は心地良く感じられる。
昔教えられた民謡をふと口ずさんだ。
馴染みのないメロディに人が怪訝な顔をして通り過ぎてゆくのに、ルルーシュは少しだけ笑った。
悪魔の証明の理論を教えてくれたのは、確か彼だった。
悪魔は信じている限りきっといる。
スザクの望む姿で、きっと。
だから何度でも繰り返そう。
信じてる信じてる、と。
呪いじみた言葉は、部屋の隅に溶けて消えた。
01. 僕に言えることは、ひとつしかないから
02. きらきらのお星様に耐えられない
03. だから、ぼくは泣くのです。
04. 後ろを振り向く勇気が無かっただけ
05. 覆い、隠し、抱き締める
06. 帰ってくるまで、起きてるからね
07. 貴方を奪いに参りました
08. どうしようもない大人と爪先立ちの子ども
09. 自覚する前に狂いそうだった
10. 幼い秘め事、危うい二人
11. 空が怖くても花が枯れても、僕は歩き続けるだろう
12. 深海の月と優しい謡唄い
13. 此の心地良さを手放すなど、もう、
14. ひとりで目を瞑らないで
15. ぐるり巡った想いの末路は、
16. あの日も綺麗に晴れていた。
17. 君が居なくなって、これで何度目の朝だろう
18. あなたの長いゆびがすき
19. 欲しいものを手に入れたいだけ
20. 太陽がオレをお呼びだ
21. 其の名はあまりにも神聖で
22. 強く惹かれたのはそれが罪だと知っていたから?
23. 触れられない温度を求めていた
24. 立てられた爪さえいとしい
25. 隣に並んでいたかった
26. あなたの答え、あなたが答え
27. 伸ばした手が空を切るのを、恐れていた。
28. 奇跡からの逃走
29. どうせなら愛してると叫べば良い
30. きみの世界を見てみたいんだよ

群青三メートル手前様 : http://uzu.egoism.jp/azurite/
短文修行40のお題、が先日終了しました。
お題はいつも完成出来ないので、やりきれたことが嬉しいです。

で、今度は別のお題に挑戦しようと思います。
一応、明日から始める予定で。
前回が65文字の制約だったので、今回は99文字にしてみたい(携帯が1行で11文字なのでキリが良いのです)

ちまちま更新していければ良いなー、と思います。
風邪がぶり返しました。
節々が痛いです。
明日もバイトです。死。
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