これから19話を見るので、元気なうちに更新します。
ちびスザク×大人ルルーシュの成長編・微エロです。
多分17歳×26歳くらい。
これは正式にアップする予定のない、内輪ネタでしたが、colorsの行方に悪雲がちらほら見えるので、幸せ(?)な未来をこっそりアップ。
なので、若干ネタバレ等ございます。自己判断でお読みください。
あと、微エロってもぬるぅいので、そこらへんも勘弁してください。
よろしければ、<つづき>からどうぞ。
ちびスザク×大人ルルーシュの成長編・微エロです。
多分17歳×26歳くらい。
これは正式にアップする予定のない、内輪ネタでしたが、colorsの行方に悪雲がちらほら見えるので、幸せ(?)な未来をこっそりアップ。
なので、若干ネタバレ等ございます。自己判断でお読みください。
あと、微エロってもぬるぅいので、そこらへんも勘弁してください。
よろしければ、<つづき>からどうぞ。
+ + + + + + + + + +
もう夜目にもすっかり慣れてしまった翡翠が、月明かりだけを淡く映す時計を盗み見た。
この行為が始まってからすでに一時間経ったことを知り、自分の顎を捕らえている相手に懇願に潤む瞳を向ける。
「余所見を、するなよ」
低く響く声とともに、咎めるように瞼に軽く歯を立てたくちづけを落とされた。
続けて、その紅唇がこめかみへ滑る。
降るほどに何度も、キスをされた。
「ルルー…シュ」
乱れもしない白い襟に焦れて、スザクはルルーシュのボタンに指を伸ばすけれど、「駄目だ」とピシャリと手の甲を叩かれる。
「まだ、夜は長いだろう?」
そう言って妖艶に細まる瞳に、とうに限界を超えたと思っていた熱が籠もる。
ぴちゃり、と今度は濡れた音をたててルルーシュの下が口内を蹂躙した。
「ん…っ。だ、だって…」
―――この一時間、キスしかされてない…。
「不満か?」
スザクの気持ちをわかっていながら、喉の奥で笑う年上の恋人は、心底意地が悪いと思う。
「…嫌、じゃないよ…キスは。いつだって…」
目を伏せて、素直に告げる。そのことに満足したのか、ルルーシュはまるで正解
を褒めるような優しいキスをした。
確かに、ルルーシュのキスは好きだ。
もうずっと、7年も前から。
労るように、慈しむように。少しの揶揄を込めた、軽やかなキスを子供の頃に教わった。
再開してから初めて、ルルーシュの舌が熱いことを知る。
深くて長いくちづけのあとは、とろりと紫の瞳が潤むことも、上顎を舐められるのに弱いことも、知ったばかり。
スザクは、そのすべてが好きだった。
だけど、と。
浅く、深く、角度を変えて。
旋毛、額、眉毛、瞼、頬に順番にくちづけて。
耳を吸って、はだけさせた鎖骨にも痕をつけられる。
激しく煽るかと思えば、甘さでとろけさせる。
飽きることもないように施されるそれが、嬉しくない訳がない。
けれども、今はそれが酷くツラい。
ルルーシュはいつまでたっても、その次の行為を許してくれない。
もう恥ずかしがるほどウブでもないくせに、こんな無体な仕打ちはない。
若さに正直に張りつめる下半身を意識すればするほど、キスしかしてくれないルルーシュに文句のひとつも言いたくなる。
「…ご褒美だったんじゃないの?」
今日、ルルーシュからベッドに誘ってくれたのは、とキスだけを続けるルルーシュを恨みがましく睨みながら問う。
「ああそうだ。約束だったしな」
「嘘だ!これじゃただの拷問じゃないか!」
「キスは嫌じゃないんだろう?」
「そうだけど!僕はそれだけじゃ足りないよ!!」
スザクがほとんど半泣きで抗議するのに、ルルーシュは涼しい顔をして耳を舐める。
「ひっ!」
濡れた舌の刺激に、びくびくと震えるのをどうしても止められなかった。
もう、我慢するのも限界だと、熱さにぼんやりする頭でスザクは思った。
どんなに年が上であっても、昔から体力も腕力もなかったルルーシュを押し倒すのは、やろうと思えば簡単だ。
だけどそんなことしてルルーシュ嫌われたくない。せっかくもう一度会えたのに、手を離したりしたくない。また捨てられたりしたくない。
明らかにルルーシュを怒らせたのは理解出来たが、それがどうしてなのかさっぱりわからず不安に泣きそうになる。
(僕、そんなに怒らせるようなことしたかな…)
むしろ今日は褒めてくれるんじゃないかと期待すらしたのに。
今日のKMFでの実践訓練で充分な成果を出せたら褒美をやると、ルルーシュは訓練前に約束したのだ。
だからスザクは本気で頑張った。その結果ランスロットの実践訓練で、これ以上ないくらい好成績を出した。
シンクロ率だってすごく良かったから、ロイドさんもセシルさんも喜んでくれて。
訓練が終わった時も、ルルーシュは笑って労ってくれてたのに。
「ど…して……?」
キスだけで煽られ、自分だけがこんなに乱れているのが悔しい。
ルルーシュに嫌われたかもしれない。
理不尽さより、困惑。
沢山の感情が溢れかえって、涙がポロポロこぼれた。
「酷いよルルーシュ…。嫌いになったなら、そう言えば良いじゃないかっ!う゛ー…、なのに、こんな…っ!!」
「な、おい泣くなスザク!こらっ」
「だって、だって!」
駄々っ子のようでみっともないのは自覚していたが、それで涙が止まるものでもない。
さすがにルルーシュも困惑したらしく、ようやくくちづけの嵐が止む。
「相変わらず、泣き虫は治ってないな」
「うるさいな!ルルーシュだって相変わらず体力ないくせに!!」
少しだけ可笑しそうに苦笑して、キスの代わりにぎゅっと抱き締めてくれた。
「悪い、泣かせるつもりではなかったんだが…」
綺麗な顔にサディスティックな微笑みを浮かべて「おまえがあんまり可愛いから」と嘯いた。
呆然とするスザクには構わず、頬を伝う滴を舐めあげた。
「お…怒ってないの?」
おずおずと訊いてみると、ルルーシュの瞳がすっと冷たくなった。
「…確かに腹は立っているな」
そのまま答えてはくれず、黙ったままのルルーシュにスザクは軍服を勢いよく剥ぎ取られた。
「わっ、何…、い!痛い痛い痛いっ!?」
「これは、なんだ?」
直に触れてくる指に惑ったのも束の間。
ルルーシュはスザクの二の腕にある真新しい傷口に、容赦なく爪を立てた。
「誰の許可を得て怪我をした?」
その威圧的な声音に、それが訓練中グラスゴーとのやり合いのうちに負ったもの
だと、スザクは言い訳すら出来なかった。
紫の双眸にはぎらぎらとした憤りが、ありのまま浮かぶ。
「おまえは、誰のものだ?」
鞭打つような鋭い一言。
「僕はルルーシュのものだよ。7年前からずっと」
反射的に、答えは滑り出る。
「ならば、俺の許可もなく怪我をすることは二度と許さない」
ルルーシュは、自ら開かせた傷口から溢れた血で汚れた指を、ゆっくりと赤い舌で拭った。
場違いに艶めいた仕草も、傲慢な言い分に華を添えるだけ。
「…イエス、ユアハイネス」
痺れそうになるのを堪えて、それだけを絞り出す。
ふ、とルルーシュの視線が少しだけ柔らかくなった。
おでこに謝罪の代わりだと言うように、静かなキスがひとつ。
「…だから今日は、ご褒美で、お仕置きだ」
揶揄うようで、申し訳なさそうにも見える、スザクの大好きな微笑がきゅんと胸に染みる。
「ごめんね!ルルーシュ!!」
「うわっ」
ルルーシュ細い体をぎゅっと抱き締めた。
「僕のこと、心配してくれたんだよね?」
「ま、まぁ…」
支えを失ってスザクにしがみつく形になるのが不満なのか、もそもそと体勢を直そうとするルルーシュを、そうはさせじとさらに強く抱き寄せた。
「こ、こら、スザクいい加減に…!」
「でも大丈夫!!」
「は?………って、ほぁあ!」
腕を引いてくるりと互いの体を入れ替える。
スプリングのよく効いたベッドに、ルルーシュの体は深く沈んだ。
スザクを見上げる目が驚きから、丸く見開かれる。
「僕はこんな怪我なんて全然平気だよ」
「なっ…!」
「ルルーシュが心配したりしないように、ちゃんと証明してあげるね」
にっこり笑って、猛った下半身をルルーシュの太股に押し付ける。
これからされるであろう行為に思い至ったのか、ルルーシュの顔が若干青くなった。
自分であそこまで煽ったのだから、この先の激しさを想像するのは容易いだろう。
「お、おまえ明日は早朝から軍務だろう!?」
「大丈夫大丈夫。僕若いし!」
「…っ!?この体力バカがぁあっ!」
易々と組伏せられて叫びもがくルルーシュに、今夜彼から何百と送られた、優しいキスを恋人の鼻の頭に。
「今日は僕からも沢山キスしてあげるね」
言いざま唇を唇で塞ぐ。
今度は思うさま、深く激しいくちづけをした。
ホントのところ。
スザクはキスはされるより、する方が好きなのだ。
fin.
この行為が始まってからすでに一時間経ったことを知り、自分の顎を捕らえている相手に懇願に潤む瞳を向ける。
「余所見を、するなよ」
低く響く声とともに、咎めるように瞼に軽く歯を立てたくちづけを落とされた。
続けて、その紅唇がこめかみへ滑る。
降るほどに何度も、キスをされた。
「ルルー…シュ」
乱れもしない白い襟に焦れて、スザクはルルーシュのボタンに指を伸ばすけれど、「駄目だ」とピシャリと手の甲を叩かれる。
「まだ、夜は長いだろう?」
そう言って妖艶に細まる瞳に、とうに限界を超えたと思っていた熱が籠もる。
ぴちゃり、と今度は濡れた音をたててルルーシュの下が口内を蹂躙した。
「ん…っ。だ、だって…」
―――この一時間、キスしかされてない…。
「不満か?」
スザクの気持ちをわかっていながら、喉の奥で笑う年上の恋人は、心底意地が悪いと思う。
「…嫌、じゃないよ…キスは。いつだって…」
目を伏せて、素直に告げる。そのことに満足したのか、ルルーシュはまるで正解
を褒めるような優しいキスをした。
確かに、ルルーシュのキスは好きだ。
もうずっと、7年も前から。
労るように、慈しむように。少しの揶揄を込めた、軽やかなキスを子供の頃に教わった。
再開してから初めて、ルルーシュの舌が熱いことを知る。
深くて長いくちづけのあとは、とろりと紫の瞳が潤むことも、上顎を舐められるのに弱いことも、知ったばかり。
スザクは、そのすべてが好きだった。
だけど、と。
浅く、深く、角度を変えて。
旋毛、額、眉毛、瞼、頬に順番にくちづけて。
耳を吸って、はだけさせた鎖骨にも痕をつけられる。
激しく煽るかと思えば、甘さでとろけさせる。
飽きることもないように施されるそれが、嬉しくない訳がない。
けれども、今はそれが酷くツラい。
ルルーシュはいつまでたっても、その次の行為を許してくれない。
もう恥ずかしがるほどウブでもないくせに、こんな無体な仕打ちはない。
若さに正直に張りつめる下半身を意識すればするほど、キスしかしてくれないルルーシュに文句のひとつも言いたくなる。
「…ご褒美だったんじゃないの?」
今日、ルルーシュからベッドに誘ってくれたのは、とキスだけを続けるルルーシュを恨みがましく睨みながら問う。
「ああそうだ。約束だったしな」
「嘘だ!これじゃただの拷問じゃないか!」
「キスは嫌じゃないんだろう?」
「そうだけど!僕はそれだけじゃ足りないよ!!」
スザクがほとんど半泣きで抗議するのに、ルルーシュは涼しい顔をして耳を舐める。
「ひっ!」
濡れた舌の刺激に、びくびくと震えるのをどうしても止められなかった。
もう、我慢するのも限界だと、熱さにぼんやりする頭でスザクは思った。
どんなに年が上であっても、昔から体力も腕力もなかったルルーシュを押し倒すのは、やろうと思えば簡単だ。
だけどそんなことしてルルーシュ嫌われたくない。せっかくもう一度会えたのに、手を離したりしたくない。また捨てられたりしたくない。
明らかにルルーシュを怒らせたのは理解出来たが、それがどうしてなのかさっぱりわからず不安に泣きそうになる。
(僕、そんなに怒らせるようなことしたかな…)
むしろ今日は褒めてくれるんじゃないかと期待すらしたのに。
今日のKMFでの実践訓練で充分な成果を出せたら褒美をやると、ルルーシュは訓練前に約束したのだ。
だからスザクは本気で頑張った。その結果ランスロットの実践訓練で、これ以上ないくらい好成績を出した。
シンクロ率だってすごく良かったから、ロイドさんもセシルさんも喜んでくれて。
訓練が終わった時も、ルルーシュは笑って労ってくれてたのに。
「ど…して……?」
キスだけで煽られ、自分だけがこんなに乱れているのが悔しい。
ルルーシュに嫌われたかもしれない。
理不尽さより、困惑。
沢山の感情が溢れかえって、涙がポロポロこぼれた。
「酷いよルルーシュ…。嫌いになったなら、そう言えば良いじゃないかっ!う゛ー…、なのに、こんな…っ!!」
「な、おい泣くなスザク!こらっ」
「だって、だって!」
駄々っ子のようでみっともないのは自覚していたが、それで涙が止まるものでもない。
さすがにルルーシュも困惑したらしく、ようやくくちづけの嵐が止む。
「相変わらず、泣き虫は治ってないな」
「うるさいな!ルルーシュだって相変わらず体力ないくせに!!」
少しだけ可笑しそうに苦笑して、キスの代わりにぎゅっと抱き締めてくれた。
「悪い、泣かせるつもりではなかったんだが…」
綺麗な顔にサディスティックな微笑みを浮かべて「おまえがあんまり可愛いから」と嘯いた。
呆然とするスザクには構わず、頬を伝う滴を舐めあげた。
「お…怒ってないの?」
おずおずと訊いてみると、ルルーシュの瞳がすっと冷たくなった。
「…確かに腹は立っているな」
そのまま答えてはくれず、黙ったままのルルーシュにスザクは軍服を勢いよく剥ぎ取られた。
「わっ、何…、い!痛い痛い痛いっ!?」
「これは、なんだ?」
直に触れてくる指に惑ったのも束の間。
ルルーシュはスザクの二の腕にある真新しい傷口に、容赦なく爪を立てた。
「誰の許可を得て怪我をした?」
その威圧的な声音に、それが訓練中グラスゴーとのやり合いのうちに負ったもの
だと、スザクは言い訳すら出来なかった。
紫の双眸にはぎらぎらとした憤りが、ありのまま浮かぶ。
「おまえは、誰のものだ?」
鞭打つような鋭い一言。
「僕はルルーシュのものだよ。7年前からずっと」
反射的に、答えは滑り出る。
「ならば、俺の許可もなく怪我をすることは二度と許さない」
ルルーシュは、自ら開かせた傷口から溢れた血で汚れた指を、ゆっくりと赤い舌で拭った。
場違いに艶めいた仕草も、傲慢な言い分に華を添えるだけ。
「…イエス、ユアハイネス」
痺れそうになるのを堪えて、それだけを絞り出す。
ふ、とルルーシュの視線が少しだけ柔らかくなった。
おでこに謝罪の代わりだと言うように、静かなキスがひとつ。
「…だから今日は、ご褒美で、お仕置きだ」
揶揄うようで、申し訳なさそうにも見える、スザクの大好きな微笑がきゅんと胸に染みる。
「ごめんね!ルルーシュ!!」
「うわっ」
ルルーシュ細い体をぎゅっと抱き締めた。
「僕のこと、心配してくれたんだよね?」
「ま、まぁ…」
支えを失ってスザクにしがみつく形になるのが不満なのか、もそもそと体勢を直そうとするルルーシュを、そうはさせじとさらに強く抱き寄せた。
「こ、こら、スザクいい加減に…!」
「でも大丈夫!!」
「は?………って、ほぁあ!」
腕を引いてくるりと互いの体を入れ替える。
スプリングのよく効いたベッドに、ルルーシュの体は深く沈んだ。
スザクを見上げる目が驚きから、丸く見開かれる。
「僕はこんな怪我なんて全然平気だよ」
「なっ…!」
「ルルーシュが心配したりしないように、ちゃんと証明してあげるね」
にっこり笑って、猛った下半身をルルーシュの太股に押し付ける。
これからされるであろう行為に思い至ったのか、ルルーシュの顔が若干青くなった。
自分であそこまで煽ったのだから、この先の激しさを想像するのは容易いだろう。
「お、おまえ明日は早朝から軍務だろう!?」
「大丈夫大丈夫。僕若いし!」
「…っ!?この体力バカがぁあっ!」
易々と組伏せられて叫びもがくルルーシュに、今夜彼から何百と送られた、優しいキスを恋人の鼻の頭に。
「今日は僕からも沢山キスしてあげるね」
言いざま唇を唇で塞ぐ。
今度は思うさま、深く激しいくちづけをした。
ホントのところ。
スザクはキスはされるより、する方が好きなのだ。
fin.
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