あまりの展開にまとまった感想が書けないので放置でした。
ギアスは見所多すぎて困りますね!
とりあえず、今更ですが放送の次の日にどむりさんに送りつけた2話からの妄想を下に押し込めておきます。スザルルです。
人様の感想を拝読して、自分がスザクに夢見すぎてることがわかったのでアップ送れました(笑)
素で、本当に素で、こういうことだと納得していたので、スザクに悪感情がちっともありません。どうしましょう。自分でも戸惑います。
明日はもっと冷静になろうと思います・・・。
ギアスは見所多すぎて困りますね!
とりあえず、今更ですが放送の次の日にどむりさんに送りつけた2話からの妄想を下に押し込めておきます。スザルルです。
人様の感想を拝読して、自分がスザクに夢見すぎてることがわかったのでアップ送れました(笑)
素で、本当に素で、こういうことだと納得していたので、スザクに悪感情がちっともありません。どうしましょう。自分でも戸惑います。
明日はもっと冷静になろうと思います・・・。
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<キスで目覚めるその日まで>
世界が優しくなるまで、どうか眠っていてね。
それまで決して空を見上げないでいて。
二人きりになった洞窟でただ見つめ合う。
ようやく向かい合えたが、そこには何の感慨もない。
胸にくすぶるのは、コールタールのように粘つく殺意だけだ。
「最後に聞かせて。俺に掛けたギアスは何だったのか」
低い声音を振り払うように逸らされた額に、スザクは強く銃口を押し付ける。
ルルーシュの痩躯では、腰に跨ったスザクを押し退けることは出来やしない。
鈍く黒光りする銃身にルルーシュの瞳が写り込み、戸惑いに揺れたそれが、何故だかひどく堪らない気持ちにさせる。
もしスザクが少しでも人差し指を動かしたなら、その瞬間に彼の覚悟も、希望も、命ごと果てるというのに。
(君はまだ、僕を傷つけない言い訳を考えるの?)
けれども噛み締めた唇は何も紡がない。
スザクは押さえつけた手首から力を抜き、そのまま彼の指に絡めてきつくきつく握る。
まるで、情交の最中にいつもそうしたように。
驚きに振り仰ぐアメジストと目が合った。
額の血はまだ止まらず、粘度を帯びていて銃口がぬるりと滑る。
些末な命令なら、ここまで頑なにはならないだろう。
一体自分にとってどれだけ残酷なことを命じたのか、考えるといっそ愉快だ。
銃の位置を整え、再び強くルルーシュに押し付けたところで、スザクはふわりと笑った。
「ねえ教えてよ…ルルーシュ」
「…ぁ、」
意図的に、彼が一番愛してた仮面を被る。
媚びるような甘えた微笑にルルーシュは目を見張り、躯がびくりと痙攣した。
震えた弾みで、固まりかけていた血液が流れを変えた。
ね、と再度首を傾ければ、泣きそうに彼の顔が歪む。
「……きろ、とっ」
「え?」
食いしばった歯の間から零れた言葉がうまく拾えず、思わず耳を寄せた。
「生きろと命じたんだ…っ!」
紅い左目に流れた血が入り、涙に混じって白い頬を伝った。
(生きろ?)
ああ、それはなんて罰だろう。
死にたがりだった自分へ、よりにもよって生きろだなんて。
(僕が生きていたって、ゼロにとって邪魔なだけなのに?)
不可解な言葉を理解するより先に、その唇に噛みついた。
舌をねじ込めば、彼の臆病な舌が奥へ逃げた。
それを無理矢理追って強く吸い上げる。
苦しさに呻く声が、やけに懐かしかった。
血の味がしたのは、多分気のせいではないだろう。
「ルルー、シュ…っ」
この世で最も愚かなのは、愛されていることを自覚しない子供だ。
ならば自分と彼では、どちらがより罪深いのか。
ただ一つわかるのは、罰せはれたのは自分の方が先だったということ。
馬鹿みたいに愛されていたことを、今になって思い知らされるなんて。
「…君は、いつも狡いね」
「それはお互い様だろう」
思わず自嘲したスザクに、ルルーシュは顎を上げ傲慢に笑った。
それは彼の顔を飾るのに相応しい、触れれば切れそうなほど美しい笑顔だった。
今度は触れるだけの優しいキスをして、血だらけの自分のグローブで彼の血の混じる涙を拭った。
「スザク、ナナリーを…」
穏やかな吐息の頼み事は、最後まで聞いてあげなかった。
銃を持ったままの拳を薄い腹に沈める。
自分だけ死のうなんて、それこそ卑怯だ。
(俺はやっと君に追いついた。君の、憎しみに)
そしてルルーシュもまた、『僕』に追いついてくれた。死すら許されぬほどの罪悪に。
そしてやっとやっとわかったから、どれだけ君に守られていたか。
どれだけ愛されて、いたのか。
だから。
「…君にも同じ罰を」
どうか生きて。
これは僕からの罰だよ。
「おやすみ、ルルーシュ」
fin
***
どうか優しい夢を。
まあ姫は不死身の魔女のキスで目を覚ましてしまいましたけれど。
スザクがユーフェミアとルルーシュの二人を愛していたと前提とすると、ルルーシュが目覚める前に本当にスザクが世界を変えられたのなら、それはそれで一つの幸せの形だったのではないかと思うのですよ。
それはナナリーを忘れたままのルルーシュにとってひどく悲しいことであるかも知れませんが、ユーフェミアを奪ったルルーシュに対して、ナナリーを奪うのは等価の罰でもあるな、と。
戻らないけれどもう決して忘れない温もりと、愛した温もりを自ら忘却するのでは、どちらが残酷なのか私には判じられませんが。
それでも私は、そうしてでもルルーシュを、それからルルーシュの世界をスザクが守っていてくれたら良いと、本当にそう思ったんです。
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