されど愛したい

修理に出した携帯が無事帰ってきました。

手に馴染んだ形、質量。
他愛もない記録。
だけどなくしてみれば、なんだかとても困ったりして。
大切だって、こんなにも思い知らされるけど、最近メールが嫌いです。

連絡事項や軽口は、何の問題もないけれど。
伝えられない体温が、やたらと愛しくて。
伝わらないのが酷く疎ましい。

泣きそうで、つらいこと。
笑ってほしくて、差し出した言葉。
例えば手を繋いでさえくれれば、乗り越えられたことなのに。
ちっぽけな機械は涙も笑顔も届かない。
その事実に打ちのめされたから。
もう疲れた。

多分、きっと。
相手の顔を見なきゃわかんないんだもの。
そんなの遠すぎる。



そんなわけで、私は最近友達に会うと引っ付き虫になります。
大好きな誰かのあったかい体温が、いまの私の幸せです。